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【油彩の混色テクニック―基本6色を理解する 】 ヘレン ヴァン・ウィク

油彩の混色テクニック―基本6色を理解する (大型本) ヘレン ヴァン・ウィク (著), Helen Van Wyk (原著), 愛甲 健児 (翻訳)


油彩の混色テクニック―基本6色を理解する


この本は自分が油彩に手を出した頃に、何気なく手に取ったのがきっかけで、どっぷりハマった絵画の技巧書です。
基本の6色、とか言ってますが、目次を見ると

絵具を混ぜる前に理解しておきたいこと
サロイエローグリーン
カドミウムイエローライト
カドミウムオレンジ
レッドという色
カドミウムレッドライト
グルンバッハーレッド
イエローオーカー
ローシェンナ
ライトレッド
バーントアンバー
バーントシェンナ
最も暗い寒色:バイオレット
アリ座リンクリムソン
最も冷たい色:ブルー
最も暖かい寒色:グリーン
グレーという色
背景にふさわしい色を選ぶ
色彩の絵の焦点
ひだのある布:よく使われる背景
影の色を描く
ハイライトの色
色によるグレイズ
筆遣いがつくる家の立体感
皮膚の色
風景の色

......と、全然6色で片が付いてませんね!

でも、各色の章には、テーマの色をメインに使った油彩画が、下絵~完成まで掲載されていて、見ていて飽きません。
実際にその技術を真似しようと思うと、かなり難しいですが。
日本の絵画技巧書は、その点初心者には初心者向けに、パースの取り方から筆の置き方まで、事細かに教えてくれる本が沢山出ているので、「いきなりそんなこと言われてもわからんわ」という方には、この本はあまり向いていないかもしれません。

各色を効果的にあしらった絵画の描き方を見るだけでも、この本は充分に楽しめますが、実際に役立ったな~と感じたのは、「背景にふさわしい色を選ぶ~」以降の、より技術的な側面からのアプローチ項目です。
特に、自分が美大を目指していたこともあり、課題などで油彩を描く際に、重視されるのは陰影のつけ方や布の質感などの、よりテクニカルな点でしたから......。

この本の特徴をあげますと

●とにかくでかい(この本を台にして、上に紙乗っけてデッサンできるくらいにでかい)
●モチーフ・質感はやっぱり外国の雰囲気(モチーフにランプとかペルシャ絨毯ってそんなに使わないんじゃ......)
●初心者向けというよりは、中級者向け(私が初心者だったせいか、しばらくは何を言ってるんだかわからなかった)
●忠実に真似ができれば部屋に飾っても様になる絵が描ける(できればの話ですが)
●肌の色は白人がベースです、あと風景も外国っぽい。

そんな感じです。

何だか、「それってあんまり実践的じゃないんじゃ......」という意見が出そうですね。
うん、日本画っぽい洋画を描きたい方には、あまり向いていないかもしれないですね。
ですが、様々な技巧書を読みましたが、教材として掲載されている絵が、きちんと鑑賞に堪え得るという本は少なかったように思います。
その点、この本はどのページを開いても、見て楽しめる絵が掲載されているので、素晴らしいです。

と、散々オススメしてしまいましたが、この本、残念ながら現在は絶版になっているようです。
もし、どこかの書店で在庫を見つけたら、迷わず購入しておきたいものです。
もちろん、それは貴方がこの技巧書に魅力を感じれば、の話です。

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