【スープに良い日】 ジャネット・フェラリィ&ルイーズ・フィッツァー
毎日あくせくしているうちに、ふと、味噌汁が飲みたい、と思うことがあります。
懐かしさや郷愁で疲れた体を癒そう!ということなんでしょうけど、味噌汁って、言わばスープですよね。
外国の方にも、思い出のスープというモノは存在します。
さすがに、味噌汁ではありませんが、たっぷりの牛や鳥からとれたダシを使って作るスープは栄養も満点だし、何より美味しい。
外国のスープと聞くと、ついついこってりしたものやトマトベースのものを想像しがちですが、その実情はもっと素朴なものです。
毎日食べたい、シンプルなスープのレシピがこの本に掲載されています。
......と、まぁ簡単な説明はこんな感じです、が、それだけだとつまらないので、ここからは好き勝手に読んだ感想などを書き連ねます。
結構フランクに書いていくので、「書評じゃないじゃん」というツッコミもあるかもしれませんが、そこはグッとこらえて、いや、こらえなくても良いですね、ご興味のある方だけ以下、ごらんくださいませ。
この本の最大の長所・特徴にして、受け付けない方に関しては致命的なガッカリを与えるポイント。
それはレシピが140もあるのに対して、写真が一枚も存在しないことです。
どんなスープが出来上がるかは、すべてイメトレ、脳トレの世界です。
普段から料理をするのが好き♪という方には、この本を読んでどんなスープが出来上がるのかを想像するだけでムラムラするものですが、料理?何それ美味しい?(美味しいよ!そりゃ料理だし、たまには劇物もできるけど。ってそんな阿呆なこと言う人はいないと思いますが)な人には、読んだところで「???」な本ですね。
料理初心者、もしくは写真を見て本の段階から目で味わいたい!な欲張りな方には、適さないと思います。
そういう方は、今話題のレシピブログの本や、ケンタロウさんの本を読みましょう、あれ、写真多いし、文句なしに美味そうですから。
あと、この本の特徴を列挙しますと......
●量が日本人向けではない(明らかに6~10人前、寸胴鍋でスーパー・サイズ・ミー)
●使用されているスパイスやハーブが近所のスーパーで買えない(八百屋にアーティチョークは置いてない)
●スープの名前がファンシー(「青空球場のスープ」とか、芝生でも入ってるのか※実際には入ってませんでした。当然)
●デザートになるスープも載っている(日本のデザートスープって、お汁粉?)
●それぞれのスープに、ちょっとしたコラムや逸話が載っていて、読み物としても楽しめる(これが結構充実してるんですよ)
●スープに添えるトーストや、ちょっとしたおつまみにもなる副菜のレシピも掲載(なんつーか、ビールに合いそうなやつが沢山)
と、こんな感じでしょうか。
この本はサンフランシスコのクロニクル・ブックスという出版社が出した本を日本語訳したものです。
とにかくデザインがおっしゃれー!で、日本のレシピ本が色褪せて見えます。
目次やフォントにまで凝っていて、頭が下がります。
基本となるダシは、スープストックと称して、巻頭に作り方が載っていますが、結構しんどいので水などでも代用可だったりします。
量も自分でアレンジして、楽しむのが良いかもしれません。
実際、あんな給食のスープが入ってたショッカンみたいな寸胴鍋にドバっとできちゃう量を、そんな簡単に処理できませんからね。
まぁ、家にあったら、それとなく自慢したくなる本です。
いちいちきっちり量を量って料理しなきゃ気がすまない!という完璧主義者より、適当にアレンジできる人にオススメします。
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